すいかの水分

無職30代 日々の記録

算数不得意者の歴史①

分数が割り算を表しているなんて知らなかったし、思い至ることもなかった。
『1つの大きなケーキを3人で分けます。1人2切れずつ貰うには何等分すればよいですか?』「うーん、3×2で6等分、6分の一切れを2つ貰えるわけだ」
うん、確かにまごうことなき割り算だ。
そして割り算と掛け算は双方向的なものでもある。
それも思い付いていなかった。

小学生の時、たしか5年生だった気がするのだが
「A÷B=B分のAだ」
と習った。その意味が全くよく解らなかったので、というか、様々な公式も同じく無味乾燥な記号の羅列でしかなかったので(筋金入りの算数不得意者は小学生で習うものすらそう)ドリルだかをやりながら必死にブツブツと「A÷B=B分のA」とつぶやきながら問題を解いていた。
そうしないとすぐに忘れちゃうから。

算数や数学の公式って、たまたまこうなっている、だからそれを暗記しなさいと言われていた気がしていた。

今なら、現実の問題があって、それを解くために抽象化して
いるのが数式だと分かるが、高校生の頃まではそれが理解できていなかった。


今思い返すと、算数の教科書ってほとんど中を見たことがなかった。
ひょっとしたら、そこに色々と素晴らしい解説が書かれていたのかもしれない。
読めばよかったなぁ。

授業中の先生の板書だけで勉強していて
「これはこういう決まりだから覚えなさい」
に「ガッテン承知!」とならなかった自分は
数学劣等者になることは決まっていた。
いいから覚えろ!というのも無理で、数字と記号はもう全くダメだった。覚えようとしても覚えられないのだ。

中学入学して最初の中間テストで34点をとった。
クラスの皆がほとんど満点近い点数をとっている中で、だ。

≪正負の数≫という単元が全く理解出来なかったのだった。